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ブルースカイ

第8章 恵(上)

雑誌コーナーで、SMARTをパラパラと読むと、カゴに入れた。俺はファッション誌といえば、基本的にSMARTだった。





レジに向かうと、携帯で話しながら、コンビニに入ってきたアホがいた。





この声はマサやな。俺は精算を済ませると、雑誌コーナーで話しているマサの方に向かった。





マサは俺の顔を見ると、頭を下げた。俺は上を指差した。





マサはうなずいたので、2人でコンビニを出た。マサは、フミに俺と合流した旨を伝え、電話を切った。





「フミさん、相当ご機嫌斜めですやん。」





「俺もお前にアホと言うてやりたい気分やで。」





「兄貴まで、今日の件ですか?」





マサは俺を兄貴と呼んでいた。チンピラやないから、止めろと言っても直らないので、諦めていた。





「他に何があんねん。」

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