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第3章 case2 【貴方ガ欲シイ】 1

「これは警告。離れなさい。斎様は貴女の者にはならない。しいて言うなら、私のもの」

・・・望まない三角関係という事?まったくもって茶番なのだけど!!

「別に私は斎に・・・」

「不敬なヒトね。斎様を敬わないなんて」

そして、全く持って聞く気は無いらしい。唆している女と思い込んでいるみたい。

・・・つ、疲れる。

呆れた溜息をつくと、ますます目の前の彼女は激昂したらしい。

「貴女なんなのっ!!私をバカにするなんてっ!!!」

つかつかつかと歩いてきたかと思うと、右手を振りかぶって・・・・っっっ!!

思わず、目を瞑るッ。

・・・・・・・・・けど、いつまで経っても頬や肩がたたかれることは無かった。

あれ?と思いつつゆっくり目を開ける・・・。

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