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NO VOICE LOVE

第1章 はじまりは、すぐそこに


状況を飲み込めない旭を置いて、
3人は各自の楽器を手に取る。

その様子を見て、
旭も深く深呼吸をした。

これから立つステージは、
人生に1度しかないステージ。
ライブに来る客が、
毎回みんな同じなんてありえないからだ。
ライブをする日、時間、場所によって
来てくれる人は変わる。


深呼吸を終えた旭を、
さっきまでとは違う雰囲気が包む。

「今日のお客さん、
絶対来てよかったって思わせるぞ!
後悔なんて、絶対させねえ!」

旭はそう言い、

スポットライトで明るく照らされた
ステージへと一歩を踏み出す。

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