NO VOICE LOVE
第1章 はじまりは、すぐそこに
「ちょ、お前なんか怒ってね?」
「怒ってないわよ。
いいから早くチューニング確認して
旭連れ戻して来なさいよ。
そろそろあたし達の出番だから」
「へいへい…」
(ライブ前で気が張ってるだか、
嫉妬してんだか…)
和也は渋々、旭の所へ向かう。
「おーい旭。
もうちょいで出番だから準備しよーぜ」
「お、和也。
あー、もうそんな時間か!」
和也の声に反応した旭は、
時計に目を落として時間を確認する。
出番まであと5分。
「そんじゃ俺、歌ってくるな」
未夢にそう告げ、
和也たちの待つ所へ駆け寄る。
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