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NO VOICE LOVE

第1章 はじまりは、すぐそこに


(やっぱり帰ろう…)

引き返そうとすると、
ガシ、と腕を掴まれる。

(だ、誰…?!)

バッと顔を上げると、
夕方ぶつかった男の人が
腕を掴んでいた。

「君、さっき商店街で…」

ライブハウスの中で
若干アウェー感にさいなまれていた
未夢は、少しでも顔見知りの人に
会えた安心感から、
その言葉にブンブンと頭を縦に振った。

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