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それでも恋するドM娘

第13章 新しい季節は。

「ねぇ……千紗ちゃん……」


妖しく濡れた陽菜の唇が開く。


「キス……しよ?」


「えっ……!?」


「お願い……キスして……」


「そ、んな……女の子同士で……」


「私ずっと千紗ちゃんとキスしたかったの……」


「えっ……どういう……ええっ!?」


千紗の理解の許容範囲を遥かに超えた陽菜の言葉に戸惑いが広がる。


「河西さんはね、男の子も女の子もどっちもいけるみたいなんだよ」


朝霧が呆れたような顔で千紗に告げる。

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