テキストサイズ

それでも恋するドM娘

第13章 新しい季節は。

朝霧を呼び出して思いを伝える。


千紗は部屋で何度も朝霧にメールを書いたが、書いては直して、書き終わっても送信出来ずに削除するということを繰り返した。


頭ではわかっていても実行に移すとなると度胸がいる。


結局千紗は夜遅くまでそれを繰り返し、いつのまにか寝て、朝を迎えていた。


しかしそんな千紗の苦悩を嘲笑うかのように千紗の机の中には白い封筒が入れられていた。


もうすっかり見慣れた、殺風景な白い封筒。



間違いなく朝霧からの連絡の手紙であった。



メルアドもとっくに交換した仲であったが、未だに朝霧は封書で千紗に連絡してきた。

朝霧らしい変わったこだわりは、何回受け取っても胸がざわつくように高鳴る。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ