
君がくれたぬくもり
第31章 変わる
「!?」
甘いキスに酔いしれていると、ゴツゴツとした手が太ももに触れた…
その手は、陽菜のピンクのドレスを捲り上げ、厭らしく陽菜の太ももを撫でる。
そしてふと我に返った。
「だ……だめっ……///」
陽菜は太ももにある岳の手を掴み、拒んだ。
岳は陽菜を睨みつけてくる。
その鋭い目つきに怯む陽菜の耳元で、岳はこう言った。
「……好きなんだろ?」
「え………」
「…俺のこと、好きなんだろ?」
「……!!」
岳の一言で、陽菜の中にあった不安は淡い期待へと変わっていく。
「が…く……?///」
「……今夜は離さない…」
「あ……!!」
ふわりと抱き上げられる身体。
そのまま脱衣所を出て、2階の岳の部屋に行く。
久しぶりに入った岳の部屋は酷く散らかっていたが、
そんなこと気にしている暇(いとま)はない。
岳は陽菜をベッドに倒すと、そのまま上に覆いかぶさった。
