
君がくれたぬくもり
第31章 変わる
「や……何なのんん…!?」
―――――…!!!?
吐息が触れたかと思うと重なり合う唇。
陽菜はただ目を見開き驚いた。
何が起こったかわからない。
「ぃやッ……」
陽菜は顔を横に向け、キスを拒む。
しかし岳は陽菜の後頭部を掴み、押さえ付けるようなキスをしてきた。
啄むようなキスは、何度も何度も角度を変え、だんだんと激しさを増していく…
「んっ……んん……///」
陽菜は岳の胸を押し抵抗するが、その逞しい胸板は陽菜の力ではびくともしなかった。
むしろ逆効果で、さらに激しさを増す。
「んぅっ……」
こじ開けるように割って入ってくる岳の舌…
それは陽菜の舌を捕らえた。
「………っ……///」
どちらのものかわからない唾液が口から零れる。
…が、そんなこと気にしている場合ではなかった。
最初は抵抗していた陽菜も、激しさが増す度に甘くなるキスに夢中になっていった。
