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賄賂は君の身体で

第6章 強制収監です!!

「…新品で、あまり水分を吸い取りませんが。」



そう言って小柴は、万里の頭にタオルを乗せ、撫でるように優しく拭き取る。



「自分でできます。」



万里はその小柴の行動に照れてしまい、恥ずかしくてタオルを奪って立ち上がった。
小柴は、そう言って背を向ける万里を引っ張り向き直すと、水が滴り落ちるコートを見た。



「乾かしましょう。」



そう言って、ドア近くにあったコート掛けをストーブヒーターのちょっと手前におくと、万里に近づきボタンに手をかける。

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