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「 Te amo。」

第12章 バレンタイン。 ーそれぞれの想いー

【柚子】

放課後。

レオナルドが来て「行こ!」といつも通り部活に行こうとするのを、私は動揺しながらなんとか理由をつけて先に行ってもらった。

教室にはまだほとんどの生徒が残っている。



どうしよう。
早くチョコ渡さなきゃ! でも、どうやって切り出そう?

自分の席でブツブツ言いながら荷物の整理をしている時だった。


「ねぇ。」

すぐ近くで声がして振り返ると、後ろの席に渉が座っていた。

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