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たまゆらの棘

第4章 再臨

赦し



赦し



赦される…

(俺はそれが愛だと初めて知った…)

倫はひざまづいた。

(俺は全てを赦そう。だから…俺も赦して。神様。)


「私、あなたのこと好きよ。名前は?」

「倫。君は?」

「はるか。この子はけいとよ。恵む都って書いて、恵都。男の子だけど。しっかり育てるわ。」

「君なら大丈夫だよ。」倫は言った。

「さっき、しあわせになりたいって言ったわね。あなたのしあわせってなに?」はるかは倫に聞いた。

「愛する人に…赦されること…」(藤原…俺のわがままを赦してくれ…)

「じゃ、叶えなきゃ。」

「うん。叶うといいな。」


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