
恋は賭けから
第1章 波乱の予感
「あら、おはよ…てどうしたの
歩美!?」
『お母さんごめーん!!
遅刻しそうだから
ご飯いらない!!!!』
「え?あ!歩美!!
今日からりょ…」
バタン!
歩美の母、静代が何かを言いかけたのだが歩美本人は気づかなかった。
しかし静代はとても大事なことをいようとしたのである。
そう、今日から寮に入寮でしょ?………と。
歩美はその事をすっかり
忘れていたのだ。
『はぁ…はぁ…
やっば…超しんどい…』
中学時代はテニスをしていたし
運動音痴なわけではない。
しかし、引退後のブランクの期間が長すぎた。
とにかくい、息切れが…。
