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恋は賭けから

第1章 波乱の予感


「坂に差し掛かるよ」


『ん?ひゃああ!!!』


突然爽やかな風が
切るような風に変わった。

海を境に真っ直ぐな坂だ。

とても綺麗な風景なのだが…
今はそんな余裕もないほど
危険なスピードが出ていた。


吐きそうなんですけどっ!

振り落とされないように
サドルを持っていた歩美だったが
さすがにバランスが取れなくなって
思わず彼の服をギュっと握った。

『あっ…!!!!』




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