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しあわせ。

第1章 いろいろ。




「…っねぇ!」
「え?!うん?」

やっと聞き出そうと思って急に声をあげた私に驚き、少し目を見開く彼。

勘づかれないように…。
相手にばれないように、小さく深呼吸した。


「ほしいものとか、ある?」
「ほたる」

しれっとした顔で言ってのけた彼は、またすぐ前を向いた。

なんで、ここはこんなに暑いんだろ。
冷房をいれてほしい。


「そっそんなこと聞いてない!」

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