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これが私の仕事

第4章 第三夜

ふぅ…生きていたら冷や汗というものが出ているのだろうな、とか思いながら蓮さんに意識を集中させる。
一瞬、風が吹く。それが合図のように蓮さんが私に向かって地を蹴る。
ガンッ…とりあえず重い一撃を防ぐ。
ギチギチ…うぅ…まじで重いっす…
私は体の力を一瞬抜いてから反動を着け蓮さんを引き離す。
蓮「へぇなかなか。」
私『一応現死に神長には勝ってますので。』
とか自慢しながらも傷を負ったことは理解している。血が出ない代わりに、自我の壁が壊れる。
攻撃受けすぎたら消えるより前に、自分が壊れるなぁ…
タッ…蓮さんがまた駆け出す。
ガキィンッ!!!私は受け止める。お願い、早く、早く効いてくれ!!
受け止められて、あと02発が限界かな…とりあえず持ちこたえなくては。
蓮「早く楽になった方が良いんじゃない??」
私『すいません。私、諦めが悪いんで。』跳ね返しながら答える。辛いなぁ…思ってた以上に時間がかかるなぁ…
蓮「なら、無理やりでも壊してやる。」
あれか、最後の01撃ってやつを出そうとしてるのか。
蓮さんが地面を蹴る。否…蹴ろうとした。
蓮「はっ??…身体が動かない…何をした??」
私『あぶねぇあぶねぇ…あと少し遅かったら死んでたよ。つか死んでるか。因みに、記憶に結界を施していただきました。』
蓮「蘭が…か??」
私『もちろんです。私は私で貴方を浄化する課題が出ているんで。ここで消える訳にはいかないんですよね。』
因みに、マンションを飛び出したときに流歌にお願いしたのは、記憶自体に結果を張ること。それも、入れてすぐではなく、時間差で結果が張られるように。これは高等技術らしいので、有希に頼もうとした。しかし、必要なのは助けたい気持ちだと言われ、流歌に頼んだ。
流歌はきっと知っている。そう感じたから私は流歌に頼んだ。

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