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蓮さんて…親に嫌われてる??…てか…嫌われてたのか…
私『よし、返しに行くか。流歌行くよ!!』
流「了解っす。」
私達はマンションに向かう。とりあえず、記憶を返してから様子を見よう。
ｷﾞｭｯ…両手に力が入る。もしかしたら…私…緊張している??
私『流歌ー私さー珍しく緊張してます。』
流「姉さんがすか??確かに珍しいっすね…まぁ、なんかあっても俺が守りますよ!!だからいつも通りやっちゃってくださいっす!!」
私『おーそれは頼もしい。』
手を開く。生身なら手のひらに爪の跡が残っているだろう。私に残っている記憶には、ここまで緊張したことはない。
チラッと流歌を見る。流歌も緊張しているみたいだ。
私『流歌ーこっち向いてー』
流「なんすか??」
流歌が振り向いた瞬間に、ペチっ!!私は流歌のほっぺを叩く。
流「なんすか!?」
私『気合い注入。私を守るって言ったやつがそんな顔するな!!』
流「俺だって緊張してますもん!!」
私『だからだよ!!痛くなかったっしょ??』
流「痛くはなかったけどめちゃくちゃびっくりはしました。」
私『フッ…なら行くか』
流「ならってなんすか??ならって!!」
私『ほら、さくさく行く。立ち止まってる暇はないぞ!!』
流「意味わかんねぇんですが??」
私『私も意味わからない。でも、行かなくちゃいけないのは理解している。』
多分、流歌も同じことを考えている。今が、今回の仕事が流歌と最初で最後の仕事。
流「逃げてちゃダメですよね。現実逃避は結果は残さない。悪い結果は残るけど。」
私『そういうこと。だから、死んでもなお苦しみ続ける。』
後悔は必ず残る。その後悔をどんだけ少なくしたかで死後の道が決まるんじゃないかと思う時がある。