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～記憶～
これは蓮さんの中学時代。
今は、定期試験かな??
皆が机に向かってなにやら書いている。

キーンコーンカーンコーン
先「はーい皆ペンを置けー後ろから解答を集めて～」
生「うぉー!!できなかったーお前はー??」
生「前向けよーカンニングになるだろー」
先「まだ話して良いって言ってないぞー話しているとカンニング扱いだかんなー」
生「げっ…」
生「ほら。」
先「解答用紙数えるから少し待ってろよ～んっと…28、29、30、31と…よし、全員分ある。OK!!皆お疲れ様。このまま帰りの会やるから荷物だけまとめろー」
生「おっしゃー蓮テストどうだー??」
蓮「蘭に教えてもらったのにできなかった…」
生「あーお前の兄貴頭良いからな…」
蓮「また怒られる…」
生「蘭て物静かなのに怖いよな…双子なのに頭のできも違うし」
蓮「うるせーあぁー蘭になりたい…」
生「蘭にいつも教えてもらってるんだろ??てか、蘭大丈夫なのか??」
蓮「とりあえずは大丈夫。安静にしてればね。」
今、蘭は入院している。確か、肺炎だったかな…
蓮「親父も蘭には期待してっからなー」
やれやれ…俺も頭良かったらなーきっと家族から大切にされたんだろうな…などと思って自嘲する。
蓮「ふぁ～ねみーなぁ、帰りにゲーセン行かねー??」
生「良いぞー」
わかってる。ただの現実逃避。俺だって…俺だって…
蘭みたいに頭が良かったら家族に見てもらえるんだろうな～頭は無理だなぁ…スポーツは得意だけど。蘭には「スポーツできたり、外で遊べる方が羨ましい」って言われっけど…家族の中に入れる方が羨ましいな…
蘭が…蘭が居なくなったら…いや、そんなことはいやだ。蘭が居なかったら、俺は今より孤独になる…
生「おーい!!帰りの会終わったぞーゲーセン行かねーの??」
おっと…考えごとしてたらいつの間にか終わっていた。
蓮「わりぃ!!行こうぜ!!」
俺は教室から出る。
蘭になんかプレゼントでもやるか…

……………ざぁ
　　　記憶が　途切　　　れ　　る