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Memory of Night 番外編

第3章 熱々、バレンタインデー!


 宵はシーツを引っ張って体を隠そうとしたが、その手も晃に阻まれてしまう。

 それどころかシーツを全て剥がされ、裸体を隅々まで視姦される。

 肌に直接突き刺さるような視線に、体中が熱くなった。


「もっと飲む?」


 晃が手にしているのは五〇〇ミリリットルのペットボトル。中身は案の定水だった。

 差し出され、宵が頷いて受け取ろうとすると、晃はペットボトルを引っ込めてしまう。


「俺が飲ませてあげる」

「いいよ、自分で飲め……」


 晃は水を口に含むと、宵の言葉を遮るように唇にキスをした。

 押し倒すように横にさせ、すぐに冷たい水が宵の口に流れ込んでくる。


「んう……」


 腕や肩ごと抑えこまれて、与えられたものを飲み込む以外にどうしようもなかった。

 宵の喉が鳴る。

 だが晃はそれだけでは終わらなかった。

 そのまま下を押し込まれ、口の中を蹂躙された。

 重なった体から伝わる晃の重みと皮膚の温度、おまけにとろけるような舌の感触に、せっかく浴室から出て冷め始めていた体が再び熱を取り戻す。

 晃は口の端から零れた水を舐めとり、宵の下肢に手を伸ばした。

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