テキストサイズ

Memory of Night 番外編

第3章 熱々、バレンタインデー!


 シャワーの刺激から少しでも逃れたくて、知らず知らずのうちに身をよじっていた。


「……そういう姿って、そそるよね」


 何を言っているのかと思った。

 だが、その疑問を口に出す前に晃の腕が首に。

 そのまま噛みつくようなキスをされる。

 頭を抑え込まれ、宵の唇には晃の唇が覆いかぶさっていた。強く唇を吸われ、奥へ奥へと押し込まれてくる肉厚な舌。

 そうしながらシャワーを手放し、もう一度素手で宵のものを握りこんでくる。そして、容赦なくそれをこすりあげる。

 指の先で先端をつつかれるとたまらなかった。

 綺麗に洗い流したはずの白濁が、また滲み始める。


「あき……っんん」


 わずかに離れた隙に名前を呼ぼうとするが、すぐにまた塞がれてしまう。

 がっちり頭を固定されて、首を振ることさえ叶わなかった。

 激しい手の動きに、再びこみ上げる射精感。

 目を強く閉じ、晃の瞳から視線を外そうとする宵の髪を、晃は後ろから引っ張った。

 痛みに顔をしかめる宵の唇を離し、低い声で囁いてくる。


「俺の顔見ながらイッて」

「……あ、……っ!」


 一際強く握られ、頭が真っ白になるような強烈な快感と共に、宵は全身をしならせて二度目の射精を迎えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ