テキストサイズ

捨て犬と俺と…

第9章 壊れた想い

外は雨が土砂降りだったけど傘なんて持ってない。いいや。

今はすっかり熱くなった身体と頭を冷やしたい…



冷たい雨が髪をびしょびしょに濡らして体をに打ちつける。

それでも口の中はまだあの時の感覚が残ってる…




あの時空斗の言った"好き"は友情とかそんなんじゃない。まっすぐな恋愛感情だ。


俺にキスをしてるときのあいつの目は本当に辛そうだった。ずっと我慢してたんだ…あの時の涙もさっきの涙も全部。全部。俺を想ってのだった…?


なのに俺といったら………

ストーリーメニュー

TOPTOPへ