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お前らめんどくせえから結婚しろ

第2章 勘違いして逃げる女と勘違いされても仕方のない言動を取る男



グイグイと強引に手をひきつつ黒瀬が耳元で囁くような甘い声で言う。「嫌だ」と那奈が言っても、黒瀬は全く聞き入れてもらえず、いつの間にか彼の片腕が那奈の腰にまわり、朝から人目も憚らず大胆にキスをしようとしているカップルのような密着態勢になった為、しぶしぶ車へ移動する事に決定したのだった。

「何処?」

「.....へ..?何処って私に決定権あるんですか?」


「職場何処かって聞いてんだけど。」


「....え?...あ、えっと....えっとですね....。」


何だ、拉致監禁されるのかと思ったけど、考えてみればそんな事するんだったら帰れてないか...。
じゃあ本当に職場まで私を送りに?いきなり?何故?

などと思いながら、行き先を伝えていた所、突如急加速で車体ごと空に舞い上がった為、那奈は慌てて空用のシートベルトを着用した。
「何?ボーッとしてた?」と横から嘲笑される。

は?このご時世、まだ陸用と空用の車を併用して運転走行しているやつなんてまだ居ない筈。 
空か陸かどっちかしか選べないのに、何であんた走行可能なわけ?意味分かんない。

「私は陸用の車しか運転した事が無い。」と那奈が返答すれば、更に黒瀬は小馬鹿にしたような笑みを浮かべて車を発進させた。


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