変態王子様に溺愛(甘エロエッチ)されて限界です!
第2章 変態王子様の裏の顔
♦♡♦♡♦
放課後、生徒会室にて···。
「殿下、少々休憩になさいませんか···、寝てる?」
私は生徒会の執務室の部屋のドアを数回ノックして、ゆっくりと扉を開けた。
殿下に用意した紅茶とクッキーをワゴンに乗せて来た分けだけれど···、青いビロードのソファーに眠る殿下の姿に、私はなるべく音を立てずに部屋へと入った。
(普段、あんなに一生懸命頑張っています物ね···)
私は広いソファーの縁に腰掛けて、殿下のハニーブロンドの髪に手を伸ばし、頭を撫でた。
こうしてまじまじと殿下の寝顔を見るのは初めてかもしれない。
普段は隙を見せない人だから。
酷く整った顔立ちに、王位継承権第一位のロイド殿下。
品行方正、容姿端麗、頭脳明晰、運動神経も良い···まるで物語の中の王子様みたいに。
なんだけれど。
乙女ゲームの人気キャラで、ランキング不動の一位。
そして、現れたヒロインと結ばれる···。
チクッと、私の胸が痛むのは、私の中の悪役令嬢の心なのだろう。
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