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幻想遊園地

第4章 第4話:ギリシャ神話

ついに、オケアニデスはゴルゴンのもとにたどり着きました。

ゴルゴンは吹雪の中心で、怒りとも嘆きとも付かない表情を浮かべ、苦し気な声でうめいていました。彼女はオケアニデスを見ると、とたんに目を真っ赤に血走らせ、髪の毛を逆立てて天にも届くほどの大声で怒鳴りました。

「オケアニデス!私からマーシャを奪った!私を閉じ込めた女!」

オケアニデスは恐怖で足がすくみました。しかし、勇気を出して、手に持ったオーブを大地に叩きつけて割ったのです。オーブからは太陽の光が溢れ出し、一瞬で辺りの悪い空気を払い除けました。

恐ろしいゴルゴンの顔も光に照らされ、怒鳴り声が一瞬やみました。

オケアニデスは、力の限り叫びました。

「ゴルゴン!私はあなたのことが恐ろしいけど、あなたにたくさん傷つけられたけど、私はあなたがマーシャに優しかったことを知っている。私に優しかったことも知っている。どうか、悪い言葉を使うのをやめて!ここから出ましょう!」

ゴルゴンはオケアニデスの言葉を聞きましたが、たちまち表情を歪め、その顔を睨みつけました。

「お前はペルセウスと共に私を悪魔に仕立て上げたのだ。私を閉じ込めるために!」

ゴルゴンは金切り声を上げました。オーブの光の力が徐々に弱まり、オケアニデスを守る力もなくなりました。ゴルゴンの口からは再び毒が溢れ出て、周囲に満ちました。この毒を吸い込めば、いかな妖精のオケアニデスであっても死んでしまいます。

「オケアニデス!」

声がしました。振り返るとペガサスに乗ったペルセウスが天から舞い降りてきます。毒気が襲いかかる寸前、ペルセウスはオケアニデスを抱き上げ、ペガサスで飛び去りました。
オケアニデスが振り返ると、ゴルゴンは彼女たちを睨みつけ、恐ろしい声で何ごとかを叫び続けていました。

「ペルセウス。私はゴルゴンを救えなかった。私の声は届かなかった」
「オケアニデス。アポロンのオーブを使ってもなお、ゴルゴンの心に光は届かない。どんな神の力でも適わぬということだ」

北の山から逃げ出した二人ですが、女神テミスの掟を破ったことで、ペルセウスはペガサスを失い、また、ゴルゴンの毒に侵され、その右腕は動かなくなってしまいました。
オケアニデスは心配しましたが、ペルセウスは
「左腕は盾を持つ腕。お前たち二人を万軍の敵から守ることはできる」
と、言うのでした。

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