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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

いつか僕が・・・眠りにつけるのは



本当の眠りにつけるのは




一生分…

ニ生分・・・




やっと逢えた彼女との

今世を全うした後だ




それで、僕もやっと、やっと眠れる


そう思ってこれまで来た



だから

どんな事にも耐えられた。


・・・・・


それなのに、やっと再び逢えた彼女は・・・


真は、、一体何のために
この僕の前に現れてくれたというのだ

僕は君を・・・彼女の❝代わり❞だなどと
一度たりとも思ってなどいなかったよ

君は君だから・・・。





真の命は・・・その生命は

僕と子どもの命を繋ぐ役割だったとでも言うのか?



違う。

生まれた子はもっと違う。



ミコトでもマコトでもない。


二人で一緒に大切に育んでいく僕らの宝物だ。



ミコトの汚れない魂をもってこの世に生まれたのは

間違えなくマコトなんだ。




なのに・・・真

僕を置いて君は何処かへ行ってしまうのか?



命(ミコト)・・・僕はまた

君を・・・ひとり逝かせてしまうのか?


ねぇ・・・どうしてなんだ







『マコト?おはよう・・・今日も良い天気だよ』




ベットに横たわる真の隣に頬杖をついて
返事をしてくれない彼女に話しかける。



三日三晩経っても、真は目を覚まさなかった。




『❝あの子❞はさ・・・もうマコトに似たのか‥クスクス

すくすく順調に育ってるよ?タフな子だよ

マコト・・・早く抱っこしなくていいの?』




『・・・』




時に赤ん坊を真の隣に連れて来ては話しかける




『マコト・・・元気になったら、三人で

先ずどこにいこうか?・・・あ、そうだ

その前に、、❝名前❞・・・どうするの??

せっかく二人で考えてたのに・・・・

僕が勝手に決めていいの?

後から文句いわないかい?・・・ね、マコト』






『・・・・・』







『ねぇ、、マコト・・・この子をさ

❝僕ら❞みたいに・・・親のいない人生にして良いの?

目を覚ましてくれよ・・・・マコト・・・ねぇ、マコト』

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