
HEAVEN~時を超えて~
第8章 記憶の彼方の契り
タクシー、救急車、、、そして僕
誰が向かっても・・・きっと所要時間に大差はない
それなら、、時間だけなら…ルートに関してなら
周辺を熟知した人間がいくらかは、最適
『城之内です。妻が張りと腹痛を訴えて来ました、はい、、はい、そうです
破水してるみたいで。すぐに連れていくので受け入れをお願いします』
強引に場をあとにして、強引に病院に連絡を入れて
車を飛ばして、と
同時進行に徹して再び真に電話する
『もしもし、マコト?もう向かってるから、もう少しだけ頑張って』
『ぅん・・・カイキ・・・おなか・・・いたい』
イヤホン越しの真の声が
そのごくごく小さな震えが嫌でも伝わって僕を焦らせた
『マコト、無理に動かなくていいから
手元にある荷物だけ持って、なるべく楽な体勢とってて?』
『ぅ・・ん』
真は体を捩らせて、バックに出来立ての帽子を入れてうずくまり
スマホを握りしめた
『僕が行くまで、電話絶対切らないで?わかった?』
『ぅ…ん』
狭い道でアクセルを踏み切りそうになるのをぐっと堪える
真の声色が穏やかに聴こえたのは
パニックになりすぎて逆にポツンと呟いてたのだろうか
なんて、嫌な想像が浮かんでしまうから
誰が向かっても・・・きっと所要時間に大差はない
それなら、、時間だけなら…ルートに関してなら
周辺を熟知した人間がいくらかは、最適
『城之内です。妻が張りと腹痛を訴えて来ました、はい、、はい、そうです
破水してるみたいで。すぐに連れていくので受け入れをお願いします』
強引に場をあとにして、強引に病院に連絡を入れて
車を飛ばして、と
同時進行に徹して再び真に電話する
『もしもし、マコト?もう向かってるから、もう少しだけ頑張って』
『ぅん・・・カイキ・・・おなか・・・いたい』
イヤホン越しの真の声が
そのごくごく小さな震えが嫌でも伝わって僕を焦らせた
『マコト、無理に動かなくていいから
手元にある荷物だけ持って、なるべく楽な体勢とってて?』
『ぅ・・ん』
真は体を捩らせて、バックに出来立ての帽子を入れてうずくまり
スマホを握りしめた
『僕が行くまで、電話絶対切らないで?わかった?』
『ぅ…ん』
狭い道でアクセルを踏み切りそうになるのをぐっと堪える
真の声色が穏やかに聴こえたのは
パニックになりすぎて逆にポツンと呟いてたのだろうか
なんて、嫌な想像が浮かんでしまうから
