
HEAVEN~時を超えて~
第8章 記憶の彼方の契り
『ゔぅ…〜・・・・も…ゃだ』
真は何日も物をろくに食べられずに
食べては戻してを繰り返してしまったり
大分苦しい時間が続いていた
『外…出たい』
『ダメだよ…冷えたりしたら大変』
『外の空気を吸いたいの。緑の…匂い』
代わってもあげられなければ
何もしてあげられない僕は
真に何枚も服を重ね着させてから抱いて
森林の中を歩いていた
食べ物に、洗剤、湯気まで
あらゆる物の匂いが辛いなんて
それは確かに…緑の中くらいしか逃げ場がないよね。
『マコト…りんごすりおろしたの食べてみる?』
『ぅ・・・』
『きついかな?』
『・・・なんで…茶色くならないの?』
『うん?‥』
とってもだるそうなのに変わりはないのだけど
真は透明な器の中身をただ見つめて
なぜかただ疑問をぶつけてくる
『リンゴってさ…切った時…綺麗な黄色で可愛いのに
一瞬で・・・色変わっちゃうじゃない?
子供の時、、、なんか寂しく思ったのを、思い出して…』
大分疲れちゃってるな・・・真
なんて危惧しつつも
僕は、真がその物体も香りも
拒絶はしていない様子を見て
スプーンでそれをすくって
真の口に運んでみる
『・・・ん』
真はぼんやりしながら微かに咀嚼して飲み込んだ
最悪、噛まなくても飲み込める、ジュースみたいなものだ
『ふふ、、❝レモン❞かかってるからね』
『・・・・ぉいしい…』
『ほんと?…よかった』
僕は真が口を動かしてくれるうちに
他愛のない話をしながら何度もスプーンを往復させた
『カイキ・・・』
『うん?』
『・・・ありがとう』
❝こんなに辛いと思わなかったよ❞
❝聞いてないよ!❞
・・・なんて?
そんな言葉の一言二言いっても良さそうな性格の子
もっと僕に八つ当たりくらいしたって
不思議じゃない、、くらいに勝手に思っていたものだから
彼女の目を赤くしながら微笑む姿に
さすがにグッとくるものがあった
『クス…どういたしまして』
真は何日も物をろくに食べられずに
食べては戻してを繰り返してしまったり
大分苦しい時間が続いていた
『外…出たい』
『ダメだよ…冷えたりしたら大変』
『外の空気を吸いたいの。緑の…匂い』
代わってもあげられなければ
何もしてあげられない僕は
真に何枚も服を重ね着させてから抱いて
森林の中を歩いていた
食べ物に、洗剤、湯気まで
あらゆる物の匂いが辛いなんて
それは確かに…緑の中くらいしか逃げ場がないよね。
『マコト…りんごすりおろしたの食べてみる?』
『ぅ・・・』
『きついかな?』
『・・・なんで…茶色くならないの?』
『うん?‥』
とってもだるそうなのに変わりはないのだけど
真は透明な器の中身をただ見つめて
なぜかただ疑問をぶつけてくる
『リンゴってさ…切った時…綺麗な黄色で可愛いのに
一瞬で・・・色変わっちゃうじゃない?
子供の時、、、なんか寂しく思ったのを、思い出して…』
大分疲れちゃってるな・・・真
なんて危惧しつつも
僕は、真がその物体も香りも
拒絶はしていない様子を見て
スプーンでそれをすくって
真の口に運んでみる
『・・・ん』
真はぼんやりしながら微かに咀嚼して飲み込んだ
最悪、噛まなくても飲み込める、ジュースみたいなものだ
『ふふ、、❝レモン❞かかってるからね』
『・・・・ぉいしい…』
『ほんと?…よかった』
僕は真が口を動かしてくれるうちに
他愛のない話をしながら何度もスプーンを往復させた
『カイキ・・・』
『うん?』
『・・・ありがとう』
❝こんなに辛いと思わなかったよ❞
❝聞いてないよ!❞
・・・なんて?
そんな言葉の一言二言いっても良さそうな性格の子
もっと僕に八つ当たりくらいしたって
不思議じゃない、、くらいに勝手に思っていたものだから
彼女の目を赤くしながら微笑む姿に
さすがにグッとくるものがあった
『クス…どういたしまして』
