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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

真の様子が落ち着くのを少し待って
僕は真が引き出しに入れていたピルのシートを取り出した


…しばらく前から飲んでいないみたいだった。





『マコト…薬…飲み忘れてたの?

忘れて…途中でやめたの?』



『・・・・それも…あった…けど…ちょっと』




『ちょっと…?・・・何?』



『ぅ…』



『・・・わざと…飲まなかったの?』



『・・・』


『マコト?』




『気持ち…わるくなったり…』





『薬が合わないなら相談して変えてもらおうって

我慢するものじゃないから、って

すぐ相談するように先生にも言われたでしょ?』



『・・・・』




『いや・・これは…別にそういう

マコトひとりの問題では…ないから

責めてるんじゃないんだ』



『・・・』

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