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HEAVEN~時を超えて~

第8章 記憶の彼方の契り

『ただいま』



予定より少し帰宅が遅くなった僕は
足早にリビングに向かう



『マコト?』



真の姿が見えない


・・・・拗ねちゃったのかな




その割には…キッチンには料理の跡が残っていて

テーブルには食器も並べてあった



だけど、それは…一人分・・・僕の分だけ


それから…メモが一枚




〃お疲れ様。ごめん、少し休んでます。大丈夫、心配ないです。真〃




・・・逆に心配するでしょ、普通。





ガチャ…


『マコト…?』



『〜〜〜』


真はベットにうずくまって寝ていた



『マコト…?…』



『ごめ…もうちょっとしたら…起きる』



『いいよ、無理しなくて』


僕は真のオデコに触れたり、脈を見て
その様子を見る



『少し体温高いかな?…』


『・・・』



『マコト…今からでも病院に…』



『いい…』



『良くないよ』




『大丈夫…』




『ちっとも大丈夫じゃないでしょ?』




『ぅ…・・・』



話し終える前に

真は僕の手を振りほどいて嗚咽を漏らした



『マコト…っ…』



『ぅぇ…っ・・ごめ、、見ないで…』





『マコト・・・・まさか』

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