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HEAVEN~時を超えて~

第7章 空気

ツプ・・・


思わず僕の指が止まって、、
真に締め付けられる感覚だけが指先に伝わる



『恐いから、、じゃなくて…
逃げられないからじゃなくて

元の生活に…戻れないから・・でもなくて』





『マコト…』





『あたしは…海貴が…好きだから・・ここにいた』






ズプ…


真の膣から、思わず指を抜き戻していた




『じゃぁ、この先々どうするの、とか

ぁ…あんまり・・・ちゃんと考えれてないかもだけど

あたしが・・・思ってること・・・』




『マコト…っ』




無理矢理うつ伏せにしていた真の体を起こして抱き上げた




『マコト・・・ごめん』


真の涙を何度も手で拭って
体を毛布で包んだ


疑問とは違う答えだったかもしれない

けれど

真の必死に絞り出してくれた言葉が
その気持ちが・・・僕には結構想定外で

どこか救われた気がしたんだ


なんてひどい、身勝手な話だろうね

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