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愛されてると勘違いだったので、推し活をやめようと思います

第6章 家出

「あぁん、叔父様のお◯◯◯◯……固くて太くておっきぃ♡」

「んっ……だめだよ、花梨ちゃん。もうすぐ祐子が来るから、こんな事してる場合じゃ……」

「ええっ〜、花梨のココに挿れて欲しかったのにぃ〜、叔父様の意地悪ぅ〜」

「すまない、花梨ちゃん……。あとでいつものホテルで愛し合おう」

「ふふっ、じゃあ許してあげる♡」



二人の会話を聞いて愕然とした。
まさか花梨が、叔父さんにまで手を出していたなんて………!!
叔父さんも花梨に手を出すなんて……ゾッとした。



(信じてたのに……っ!!)



私は社長室を飛び出した。
無我夢中で走って、気持ち悪くなって、路上で吐いた。



「うぅっ……」



もうどうしたらいいかわからない。
なぜこんなことになってしまったのか、何がいけなかったのか、わからない。



ただ一つわかるのは、ここに自分の居場所はないということ。



『ドウサレマシタカ? ゴキブンガ、ワルイノデスカ?』



街の掃除をしている清掃ロボットがうずくまる私に声をかけてくれた。そして私が吐いてしまった場所を掃除してくれた。



「……ありがとう」



少しだけホッとした。
彼らはただ路上を綺麗にしているだけだと思ったのに、あんなふうに声をかけてくれるなんて……ロボットにも少しは心があるのだろうか?




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