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微熱に疼く慕情

第11章 【普遍的な真理】






あぁ、またヤっちゃった
あの後3回目も出来ちゃってまた手放せそうもない
普通に事後もイチャイチャしちゃったし
次々と入る予定も整理しなきゃだし
泊まるわけにもいかないからフロントに連絡して
クリーニングしてもらった服を届けてもらう



ピアスを着けていたら後ろからそっとハグしてきた



「俺は合格なの?」


「え…?」


「また会ってもらえる?社外で」


「あぁ……それは……」


「ワンナイトにするの?」



鏡越しに目が合うと、見た事もない切なそうな顔された
2人とも、もう出る準備は出来てる
このホテルを出てしまえば別々の帰路につく
次の約束はするつもりはなかった
そのうちまた、絆されて会う事になるだろうとは予想していたから



「嫌ですか?ワンナイト」



なんて、意地悪したりする私も性格悪いよね



「ダメだったの?俺との……セックス」


「ダメじゃないですよ?でも同じ会社だし」


「山岸課長は良いの?特別なの?」



振り返り向き合う私は、両手で彼の頬を包み込む
さっきまで激しく愛し合ってたのにね
こんな顔させてごめんなさい
好きになるのは全然構わないの
寧ろ、追い掛けて来てよって常に思ってる
女は想われている方が幸せだから
でもね、私、時々毒を吐くのは
離れても良いんだよって隙を与えているんだよ…?
そこでどうするかは本人次第だって考えなの



「山岸課長ってね、ああ見えてセックスが最高なの……特別かどうかじゃなくて、私が手放せないんです……早く追いついてくださいね?」



ガッと持ち上げられ台の上に乗せられる
変なスイッチ押しちゃったかな
苦しいなら、今ならまだ間に合いますよ…?
どうする…?もうやめときます…?
怒りや嫉妬を愛だと勘違いしちゃダメ……






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