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微熱に疼く慕情

第11章 【普遍的な真理】






「キス、したい……俺を、男として見てよ」


「最初から見てますよ?セフレ扱いするなって言うからこっちも昂った理性抑える為に寝るしかないじゃないですかぁ〜私が悪いんですかぁ〜?」



押さえられていた手が離れたから寝返り打って背中向けてやった
ウトウトし始めたら相手しろって何なの
「ごめん」って抱き着いてくるのウザ……



「俺だってどうしたら良いかわかんない……遊びじゃ嫌だ、橘さんの心にちゃんと響きたいよ」



セフレとどう違うの?
付き合う定義は?
やる事一緒じゃん
縛りなんてない方が良いに決まってる
煩わしいのよ、そういうの全部
好きな時に会って、話して、セックスして
同じ時間過ごせれば
それだけで良いじゃん……
何の約束が欲しいの?
どんな確証が必要なの?
目の前に居る私を見てる?



結局、1年後…3年後なんて誰にもわからないのに……



起き上がり、振り向く
不安そうな表情を浮かべてるあなたに
「もう、正直になったらどうですか?」と発破をかける
え?じゃないんですよ



「最後のチャンスです……私と、セックスしますか?しませんか?」



手を取り、ウエストリボンを掴ませた
解きなよ、と言わんばかりの意味深な笑み浮かべてみたり



「………する、したい」



やっと素直になった
言い切りましたね
身体の相性って大事なんです
それを見極める為に身体から始まっても
良いじゃないですか



肩に触れて、そのまま膝の上に跨っちゃう



「リードしましょうか?」


「え…?」


「クスッ…もしかして緊張してます?」


「だ、だって……ずっと好きだったから」


「会社とは違う私はどうですか?」


「せ、積極的過ぎてびっくりした」


「んふふ、嫌ですか?」


「ううん、そんな事…っ」



嫌いじゃないんだ、とわかった瞬間に唇を重ねていた






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