
微熱に疼く慕情
第11章 【普遍的な真理】
「次は社外で会いたい、デートしてくれる?」
乱れた服を直しながら
「最初に言っておくけど、私そんなマメなタイプじゃないのでメッセージも返信遅れたりスルーもまぁまぁあるのでそれで拗ねないでくださいね?」
「えっ……あぁ」
「鬼電してきた時点で冷めるタイプなんで」
「うん」
「あと、社内で私の悪い噂が立った時点で終わりです」
「え?」
「此処、辞める覚悟はいつでも出来てますから」
「そんな事しないよ、俺が絶対に守る」
一歩近付いて肩に手をつき、耳元で囁くの
「うん、期待してる…」
笑顔を見せた時点でもう堕ちてくれてるよね
あぁ、どうしよう、また増えちゃった
社内では先輩だけにしようって思ってたのに
あまりにも可愛い一面を見てしまったから
母性が働いてしまったの
社内で会っても顔に出さない
頻繁に連絡しない
社外で会う時も見つからないようにする
セフレ関係である事を忘れべからず
こうして、谷川さんとの関係が始まってしまった
もう身体保たないって
ほら、勘の鋭い先輩が「香水変えた?」ってカマをかけてくる
「この匂い、嫌い?」
「ううん、浮気とかじゃないよね?」
「ん、確かめてみる?」
より信じさせる為におっぱいに「キスマ着けて良いよ」って許してあげる
あなたのものだよ、と思わせる事くらいしかしてあげられないけど先輩は彼氏だからそれくらいは…ね
「え、良いの?」って嬉しそう、チョロいよ先輩
「俺のだって主張してみる?」
「うん、ずっと着けたいって思ってた、嬉しい」
「あはは、言うの我慢してたの?」
「だって、一華、嫌がるかと思って」
おっぱいの方にギュッと抱き寄せる
髪を撫でて「着け過ぎはダメだけど」って言ったら嬉しそうにボタン外してきた
