
微熱に疼く慕情
第8章 【壊れていく劣情】
あぁ、またくる……またイク、イっちゃう
イクイクイクイクイクイクイク…っ
お願い、もう許して……
電マ当てないで、出る出る出る…っ
おちんちん抜かれて派手に吹く
それの繰り返しは本当にキツい
おかしくなる
「一華っ、そんな動いたら腕に傷が残るぞ」
無意識に手枷を取ろうとして藻掻いていた
黒崎さんに押さえつけられキッと睨みつけたみたい
ガチャガチャと音が耳に残る
跡が残っても良い
解放されたい
こんなセックス知りたくなかった
勝手にお仕置きの範疇を越えていると脳が判断していたのかな
失神する前の忌避感だったのかも知れない
あんなに好きだった人なのに
私は拒絶してしまった
怖くなったの
一瞬でも何で信じきれなかったのかなって
今までの愛をどうして貫き通せなかったのか
何故、今になって心理的抵抗感が生まれてしまったのか自分では上手く説明出来ない
言葉が見つからなかった
あまりにも抵抗するので枷を取ってくれた
自由になってもすぐには立ち上がれない
近付いてくる2人を拒絶した
涙も止まらない
ガタガタと震えて縮こまる
「一華……」
「んっ……か…える……帰る…っ」
「もうしないから、一旦落ち着こう?」
何を言われても首を横に振った
黒崎さんが服を持ってきてくれる
「家まで送るよ」と言われたけどそれも断った
タクシーで帰る事を伝えた
触れて来ようとする手を一度拒むと傷付いた顔をする
「ごめんなさい……もう、無理です、一人で帰ります」
何とか服を着てフラフラになりながらも壁伝いに歩き、部屋を出た
呼び出したタクシーに乗り込むとまた涙が止まらなくなった
泣きじゃくる私を運転手も変に思っただろう
頭の中がぐちゃぐちゃだ……
本当に、どうすれば良かったの……?
