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微熱に疼く慕情

第7章 【錯綜していく哀情】






電話を切ってから暫くはボーっとしちゃうよね
現実に戻っていく……みたいな
ソファーにうつ伏せで寝転がったまま
扉の向こうに視線を送る



「大智……来て良いよ」



そう言われるの待ってたの?
途中から気付いてたよ
盗み聞きしてたでしょ?
ゆっくり扉が開いて入って来る
ほらね、やっぱり……
ちゃんと音立てずに静かにしてたの偉い
それこそ終わってしまうからね、この関係……
終わるの嫌だったんだ?



「何してんの?早くこっち来てよ」


「電話、終わったの?」


「終わったから呼んだんでしょ、フフ…」


「本当に切れてる?」



え、怖い事言わないでよ、切れてるよ
そんなヘマするわけないでしょ、この私が……
起き上がって「おいで」って手を広げる
隣に座って私の胸に顔を埋めるように抱き着いてきた



「起きたら横に居ないの寂しくてヤダ…」


「ごめん、電話するよって言ったじゃん」


「他の男に俺には見せない顔してたし……」


「うーん、彼氏だし?大智も他の男…だけどね」


「うわ、ひでぇ…」


「それ全部知っててそれでも良いって始まったんじゃないの?」


「うん、でも俺、今、猛烈に妬いてます」


「クスッ……それで?」


「うーん、どうしようかな、今此処で俺の女だって知らしめる為に……クンニしようかな」


「えぇ〜?それ、クンニだけで終わる?」


「え、わかんない、アハハ」


「絶対終わんないやつじゃん」


「うん、それはその時になってみないとわかんないよ」


「え、ちょっと……マジで此処?」


「何処で襲うかなんて俺が決める事だから一華に決定権はないよ」


「ちょ、何それ……もう…っ」



結局下は全部脱がされた
背凭れに凭れたまま足を開いてクンニが始まる
どうしよう……めちゃくちゃ感じる
バカみたいに濡れるよ





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