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微熱に疼く慕情

第7章 【錯綜していく哀情】






「はぁーーー最高…っ」


「あんっ…それダメ、まだイって…る……から…っ」



怒涛の追い打ちピストンに倒されてしまった
大智の交差位からのまんぐり返しは意識が飛びそうなくらい潮吹き絶頂してしまう
「一華」と呼ばれてハッとした
キスでもセックスでも溺れて心も身体もぐちゃぐちゃになっていく瞬間が堪らなくなるよ
私をそうさせてくれる人にはどうしても甘くなっちゃう



何回抜いてあげたかな……
わかんないや、覚えてない
最後は顔射だったから嬉しかった
抱き締め合って気絶するように眠ったんだと思う
私は自分のかけていたアラームで目が覚めた
大丈夫、きっとこうなるだろうからかけてたの



服を着て急いでリビングへ
掛かってきた電話に出てスマホをスタンドに置いた
ビデオ通話で話し始める



「お、やっと顔見れた、隼人さん、何してた?」



もういつもの日課になりつつある、先輩とおやすみ前のコール
会えない日はこうして顔を見ながら他愛もない話をしているよ
ちゃんと笑顔で話せてる
前より深いところで繋がってるんじゃないかな、とは思ってて、先輩も同じような事を言っていた



(そろそろ寝るか…)


「え、ヤダ……」



とか言ってみたり?
切る前はいつもこんな感じ
可愛く居る為の努力は惜しまない
お互いクスクス笑い合って一日を終われるように



(マジでソファーで寝るなよ?ちゃんとベッド行ってね)


「大丈夫です、今からメイク落とすし」


(え、見たい…すっぴんもめっちゃ好き、俺)


「前に見たじゃないですか…恥ずかしいからイヤです」


(何回でも見たいよ、どんな一華でも好きよ、俺)


「エヘヘ、ありがとうございます」


(じゃ……温かくして寝なよ?また明日、会社でね)


「はーい、おやすみなさい」


(おやすみー)











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