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微熱に疼く慕情

第6章 【耽溺していく欲情】








週の真ん中になれば誰かに呼び出されたり
私から行ったりしていた
週末はどちらか彼氏と一緒に過ごす事も決まっていて、そこは絶対崩せないって共有している
だから誰かと誰かが鉢合わせたり、予定が被る事はほとんど皆無だった



そうだったはずなんだけど……



先輩と一緒に私の家に帰って来た時、駐車場で見つけてしまった
ドキッとした
見間違えるはずはない
あそこに停まっていたのは黒崎さんのレクサスだ
どうして…?
連絡は来てなかったはず
待ってた…?いつから…?
私が1人だったら目の前に現れてくれたの…?



動揺がバレないように鍵を開けて入っていく
ヤバい……黒崎さん、忙しい合間を縫って時間作って来てくれたのに会えない
このまま帰してしまうの…?



「いーちか……」



家の中で早速甘えてくる先輩を無碍に出来ない
チュッとキスをして、まだ続きそうだから首に手を回す
頭の中では黒崎さんが此処に来た理由を探ってる
会いたいから…?
でも週末は避けて来ていたのにどうして…?
明島さんからも連絡はなかったよ



おっぱい揉んできて服の上から乳首を勃たせてくる
「んっ…」と反応してせっかちな先輩を叱る
「シャワー浴びないんですか?」
「一緒に入ろう?」
「……そう言うと思ってました」
エヘヘ…と笑い合ってお湯を溜めに行く
湯船が張るまで脱がし合ってセックスの前戯のような感覚で始めていく



シャワーを浴びている間に
もう帰ってしまったんだろうな…と何も出来なかった自分の無力さが歯痒くなった
ごめんなさい、下手に動けなくて……
出来ればメッセージも控えてください
その分、会えた時に何倍にもして愛してあげる……
それが私たちの暗黙のルールです







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