
はなことば
第11章 Tuberose《男子生徒》
あれから1週間
ずっとヤキモキしているのは
私だけのようだった
琉雅「羽琉ちゃん、今日これ提出だよね?」
羽琉「っ!…………あ、、えっと」
男子生徒「学校合宿のやつ!今日でしょ?」
羽琉「あっ、うん。学級委員はあとで回収して
私の部屋まで持ってきて」
彼はあの日以来もずっと同じ接し方なのに
大人の私の方が動揺して
彼と接するのを避けてしまっていた
英語科室__
ほかの先生はいない
おかげで動揺する心を落ち着かせる
羽琉「ふぅ……何動揺してるんのよ私」
コンコン
羽琉「はい」
ガラッ
琉雅「羽琉ちゃん、」
羽琉「っ、、!」
琉雅「持ってきたよ、学校合宿の」
羽琉「それは学級委員に任せたはず……」
琉雅「俺じゃダメなの?」
羽琉「……ダメじゃないけど」
琉雅「…最近なんか冷たくない?俺に」
羽琉「そんなこと……ない」
琉雅「キスしたから?」
羽琉「あーーーー!!!!馬鹿っ!」
琉雅「( ´∀` )ハハハ 生徒に馬鹿って言った」
羽琉「あっ、それはごめん……けど、
そんな……大きな声で言わないで…」
琉雅「うん、わかった(^^)
俺らだけの秘密ってことで。」
羽琉「っ……、、」
琉雅「……ちょっとこっち来て」
ちょうど扉から見えずらい位置に
私を連れていく
壁ドンのように
壁に追い込まれると
彼は私の目をじーっと見つめた
羽琉「……これ以上近づいたら…怒るから」
琉雅「どんな風に?」
羽琉「え?…んー、えっと……叩く…とか?」
琉雅「( ´∀`)ハハハ 体罰だ」
羽琉「…体罰……はダメだよね」
琉雅「うん、それは嫌だな」
