
はなことば
第11章 Tuberose《男子生徒》
羽琉「…もうなんでもいいから早く帰るよ」
琉雅「……ん、、わかったよ、帰る」
そういうと手を離した
動揺した心を抑えるように
足早に彼から離れ、
電気のスイッチを消そうとすると
羽琉「もう電気消…
カチッ
羽琉「えっ、、、」
離れたつもりだったが
気がつくと彼は私の後ろに立ち、
スイッチを消した
羽琉「っ、!」
琉雅「……先生」
羽琉「……何」
後ろを振り返ると
目の前に彼の姿
高身長な彼を上目遣いで見つめる
あのゴツゴツした大きな手で
私の顔を包むと顔を近づけた
琉雅「……俺、まだ子どもだけど
立派な男だってこと、忘れないで」
ッ………__
真っ暗な誰もいない教室の中で
私たちはキスをした
絶対にあってはならない
先生と生徒の禁断の恋愛に
私たちは
踏み入れてしまった
.
ゆっくりと唇を離すと
琉雅「……怒った?
でも俺…本気だから。。。」
彼はそう言って教室を立ち去った
何も抵抗できなかった
何も言えなかった
嫌であれば、すぐにでも突き放したはずなのに
私は受け入れてしまった
明日から……
どうしたらいいのだろう。
