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マッチ売りの少女と死神さん

第3章 1月1日…死神さんに注がれています



(苦しい…苦しいよ…や、やだ……あんなにひどいことをされて、あんなに痛かったのに…やだっ)

少女の戸惑いや恥辱の気持ちがグラグラと揺れ、体の外からも中からも自分を突き刺してくる。
膨大な熱と湧きあがる衝動の大きさを受け止めきれない。
サラは目を見開いたままボロボロと涙を流した。

「────あれえ、サラちゃん。 今度はなんで泣いてるのお?」

ぴたりと動きが止まり、泣きじゃくっているサラの両脇にホーリーが手をついた。

「うそ、うそよお…っ……こんなの…ふしだらだわ」

「ふしだら……」

涙で濡れたサラの瞳は思いつめたような悲しみの色をしていた。
サラの膣口からズルリと性器が抜かれる。

「こっ…このまま…罪を重ねるのなら、いっそ…」

「ぐっ」

喉になにかが詰まったみたいな音がした。
サラは顔を覆っていた指の隙間からホーリーを見た。
体を起こした彼は横を向き、少女から顔を背けていた。

「ググっ…」

「ほ、ホーリーさん……?」

その肩が震えているのを見て取り、サラが不審に思って起き上がる。

「あ…の…どこか……苦し」

「グ…ググ…くうっ…グググ、グフッ…ぐぐふふ」

(え……これ、もしかして笑っているの……?)

笑い方まで気持ち悪いなんて。
サラは驚きを隠せずに肩を揺らすホーリーを見つめていた。

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