
マッチ売りの少女と死神さん
第3章 1月1日…死神さんに注がれています
「気持ち良かったでしょお? 快感が最高になった時の、今のがイクっていう感覚だよお」
ホーリーの言葉に背筋が凍り付いたような気がした。
自分は淫らな快感に、身を委ねてしまったのだという事実を、突きつけられたからだ。
サラが呆然としていると、再び両足を開かれて抱え上げられた。
猛る剛直がくぶうっと中に捩じ込まれる。
「ぁひいっ……!!!」
「うわ…」
痛みというより、内部の全てが強く押される衝撃があった。
それは昨晩とは違い、呆気ないほどズルッと中に入り込んだ。
(これ……っ…!?)
それどころか膣内が打ち震えて、貪欲にホーリーに吸いついているのが分かった。
大波にさらわれたように、今までの疼きが消え去る。
快感と呼べるものではなくとも、体が求めていたものはこれなのだとサラにも分かった。
なぜなら
抗いも、思考も、言葉も、呼吸さえ、こんなにもたやすく崩されている。
「…っ…ッ!!!」
ホーリーが両手でサラの腰骨をつかんで引き寄せ、奥深くで性器同士がぐちゅうう、と濃厚な口付けを果たす。
(苦しい…っ)
深くを貫かれたサラがかはっ、と潰されそうに声にならない息を吐いた。
「はっ…はあ……は、ははっ…凄いっ…昨日とは比べものにならないぐらいにトロトロだねえ…どう? 僕のモノは美味しいかなあ?」
体を一旦引いて、持ち上げたサラの尻の下で手を組み、膝立ちになったホーリーが浅い位置で腰を動かし始める。
ホーリーの様子も昨晩、サラを犯した時とは違った。
なぜだか昨晩の方が冷静だった気がした。 あの時に自分を満たしていていた高揚感。
しかし今は情交の快楽────つまり、次々と目に映り耳に残るサラの痴態と触れて交わる肉の悦びだ。
「うあ…っあ…っあ」
狭い内膜を引き摺りそうに陰茎を引き抜く。 彼女から解放された長大なそれは勢いよく跳ね返りベちんと腹を叩いた。
抜いたなり、また硬く締め上げる肉の中に戻りたくて堪らなくなる。
ずぷ…ずぷッ…と、亀頭に愛液を塗り込んでいく。
ごつごつして凶悪な肉棒は拡張を繰り返し、開いてきた肉のお陰で最初はゆっくりだったストロークは、次第に速くなっていった。
「ほらあっ…まだ入りきってないよお!」
「あ、あっ、あっ、あっ、あっ」
リズミカルに突かれるたびに、振動で喉から音が漏れてしまう。
