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マッチ売りの少女と死神さん

第3章 1月1日…死神さんに注がれています


ホーリーのその行為はサラから挿入に対する恐怖感を取り去っていった。

「クリトリスも弄って欲しい?」

「………?」

そのせいで、ぽおっと頬を染めて小さく喘いでいたサラは、聞き慣れない単語に首を傾げただけだった。

頭を下げたホーリーがサラの膝を割る。
薄い恥毛に縁取られた股間に目をやる。
閉じようとする脚を更に開いて制した。

「あっ」

サラが考える間もなく、素早く秘部を口全体に含んだ。

「ひゃっ!? あ、ああ……っ…そこ…っ」

湿り気のある感触にサラが細かく震え出す。

「んちゅ、ちゅ、ちゅう……ぺろ、じゅる」

恥ずかしさに身を捩るが、舌で転がされ、吸い上げられると、たまらない気持ちになる。

(クリトリスって…それのこと…!?)

自分の意思に関係なく勝手に声が出るし、どんどん腰が浮き上がる。

「あはっ、こんなに剥けちゃったら、気持ちよくって大変でしょお? 真っ赤になってかわいい…っ」

こんなにも敏感なんて。
少女は恥ずかしさから遅れて驚きに目を見張った。
ホーリーの顔は前髪で隠れていた。
再びそこから彼の長い舌が伸びるのが見え、サラが思わず目を伏せる。

「ん、ひゃ…っ…」

「ちゅっ…ちゅう…っ、じゅっ、じゅるるっ」

同時にサラの膣内への愛撫も再開された。
陰核をなぶるものとは別に、指が動く、ぐちぐちとこもった水音が部屋に響く。
膣壁を擦り上げられる。
そのたびに頭が真っ白になるほどの快楽に襲われる。

(こんな……おかしい……)

今まで感じたことのない感覚にサラは混乱していた。

「ひうっ! ああんっ」

サラの正常な思考能力が次第に奪われていく。
少女はただひたすら、与えられる快感に身を委ねるだけの存在になりつつあった。

「はあ、はあ…っ!」

そんなサラの様子を知ってかホーリーがさらに激しく責め立てる。
生暖かな口内で陰核を舐めしゃぶり、彼の指先や曲げた関節が膣道を出入りする。

(ああ、すごいっ! こんなに気持ちいいなんてっ)

「ふあぁああぁぁあんっ」

絶頂を迎えて盛大に達してしまい、すぐにそれと分かるほどの喘ぎ声を上げたサラだったが、間もなく我に返った。

(わ…たし……いま、なに、を……?)

惚けた頭に埋めつくされた疑問符だけがぐるぐる回る。

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