マッチ売りの少女と死神さん
第7章 1月3日…ただ触れていたいから
体の中にある、ホーリーの形がはっきりと分かる。
あまり動いてなくとも膣内に張り詰めている彼の一部に背筋がゾクゾクする快感しかない。
まるで矢印の方向を指し示すように、それは自分に向けられた欲望であり、好意でもある。
(私には拒めない……)
結合部からシーツに伝った感触はホーリーの精なのか愛液なのか。 そう疑う程に、なぜ自分の体はこうなんだろうと、サラは自らを情けなく感じた。
そんな風に恥じ入りながらも浅い息を繰り返してサラは目を閉じていた。
「せっかく収まりかけてたのに、また乳首が立ってきたよお」
胸先がちりちりと弾けそうな熱を持っていた。
それに返事をすべく、サラの頬が熱くなる。
……いつの間にかピアノの音は止んだようだ。
衣擦れの音が聴こえる。
(なんで……そこは、触られて…ないのに)
たっぷり時間をかけて触れられてはいるが、ホーリーの愛撫は主に乳房を責めているだけだ。
上下左右と位置を変えながら胸の形が彼によって変えられている。
「周りをよおく可愛がってあげるとねえ、気持ちいいのが集まってくるのが分かる?」
「あっ……もう…やめ」
胸の周辺とお腹、それから腟内は溶けそうで、胸の頂点が痺れてたまらない。
体内のどこがどうなっているのか分からないが快感というものは内部で繋がっていることは確かなようだ。
「そろそろ乳首も触ってあげようか?」
「い、いや……今、触らな」
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