
マッチ売りの少女と死神さん
第7章 1月3日…ただ触れていたいから
それからホーリーがサラに向き直り、彼女が胸まで引いていたシーツを剥いだ。
「……ああ、そしたら。 消えるまでの間は、君だけはなるべく守ってあげる」
後ろに倒される最中に、抗おうとした両手首を頭上に束ねられ、サラが不安そうに彼を見上げた。
「ホーリーさん? 待っ」
脚の間に体を入れたホーリーが「ふっ」と軽く笑みをこぼし、直後に無防備なサラの体を貫く。
余韻が残る内部は容易に彼を受け入れた。
「っあう、うっッ……!!」
片方の膝裏を持ち上げアンバランスな体勢で、ずぶうっと一気に半ばまで侵入されたサラが顔をしかめた。
先程まで入っていたものの猛々しさを再認識させられる。
「やあっ…んうう…うッ」
顎を上げてそれに耐える、サラの目に涙が滲む。
多少腰を捻ろうが、その楔は途中が膨らみ相手を逃がさないのだ。
膝立ちになっている彼に対しサラは頼りなくベッドに頭を乗せ、横向きのままゆさゆさと揺らされる。
「ん…っはあ…っ!」
「サラちゃんの傍にいてあげる。 夜もこんな風に一緒にいてあげる」
それでも異形の肉竿も今やサラにとっては普通の男性の徴しである。
ぐぽっと音を立てて抜くと大きな肉塊の段差に愛液が溜まる。 再び挿入し、腟内部の具合を確かめるように剛直が二度ほど大きく円を描き、力任せの拡張にサラが苦しげに呻きを漏らす。
「あうっん…や、止めて……下さ」
ホーリーがサラの腿の下に膝を入れ、腕を伸ばした彼が、液体が入った瓶を手に取った。
「今は嫌、です……! ホーリーさん、ちゃんと、話を……」
瓶を傾け、するとトロリとしたオイルがサラの胸や腹部に垂れて落ちる。
