
マッチ売りの少女と死神さん
第5章 1月2日…だからってXXは無理です
彼女の体から淫具はとっくに抜け落ちていて湯船の底に沈んでいた。
「??」
キスでこんな風になったことはある。
しかし今は一人きりで、ましてや
(触れてもいないのに………?)
「私ってきっとすごくいやらしいんだわ」
心臓がドキドキした。
それでも今の自分に嫌な感じがない。
それがどういうわけかどこか嬉しかった。
「体って………言葉だけでも気持ちよくなっちゃうんだわ」
体をいやらしくまさぐらなくとも。
蕩けるような愛撫を受けなくとも。
それはサラには新鮮な驚きだった。
同時に、もっとという欲望も込みあげてくる。
もう一度淫具をあてがいずぶずぶと埋めていく。
濡れているせいで今度はひどくスムーズだ。
「んっ」
最奥を押したところでそれが止まった。
「あっあっ…き、気持ち……いい」
入口から奥まで動かす速度が段々と早くなる。
通り過ぎるたびに快感が走る。
突くたびに満たされる。
けれどもやっぱり足りないと思う気持ちも湧いてくる。
「い、痛っ」
奥にぶつかる感覚に思わず声をあげた。
そっとそれを抜き取り観察してみる。
持ち手部分を抜きやはりどう見てもホーリーのものの方がうんと長い。
なのに入らないとは?
「これは…よく分からないわ……」
サラは首を捻り、もう一つの淫具を手に取ってみる。
これは確か………ホーリーが言っていたお尻の方だが、むしろこれの方が太い。
これこそ経験がない。
すんなりとして材質がやや硬く凹凸のない、またこれも棒状のものである。
お尻からして下にあるからか、座った体勢は入りづらい。
そう思い、立ち上がった体勢であてがってみる。
「いっ…!!」
サラは早々にギブアップした。
こんなもの、入るどころではない。
(無理にすれば…いけるかもしれないけど……きっと裂けちゃうわ……)
