
マッチ売りの少女と死神さん
第5章 1月2日…だからってXXは無理です
「ああ……待っ…ホーリーさん…痛」
浅い部分を巻き込んで押される感覚にサラは顔をしかめた。
(もっとゆっくり……かしら)
ホーリーとの実際の時のことを頭に思い浮かべ、深く呼吸をしてみる。
「ん……はぁ…ああ」
『辛くないでしょお?』
「な、何とか……大丈夫…です」
彼女が妄想のホーリーに答えた。
何しろ彼以外に受け入れた経験がないのだから、サラは空想のホーリーに頼るしか術がなかった。
半ばまで挿入したそれをおずおずと動かしてみる。
「はあ……ふう…はあ」
(何か……違うわ)
ぎこちないし、当たっているところも違和感しかない。
『下手くそだねえ……サラちゃんのいいとこはここでしょ?』
空想の彼に導かれぐにっ、膣壁のある箇所を押して
「あっ!」
とサラが声を漏らした。
「あ……そう。 でも、そこ…されると」
『されるとなあに? 気持ちよくなっちゃう?』
こくこくと頷いたサラが軽く押すように淫具を動かす。
「ああ…やっぱり……いやらしいわ」
『サラちゃんがでしょ?』
「……っわ、私……は」
「いつもサラちゃんは態度や言葉で拒絶するよね』
「………っ」
『こんなに濡らして何度もイクわりに?』
「わ、わた」
『僕だけがいやらしくて悪いの?』
「ち、違う……ごめん…なさい」
『いいよ……かわいいね』
「ごめんなさい……っ」
『………愛してるよ』
「……っ!?」
まるで軽く達した時のような浮遊感にサラは目を見開いた。
