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【参加型小説】尾仁牙島

第8章 尾仁牙島伝説

「あら〜? もう皆さん帰っちゃったのぉ?」


 美味しそうな匂いと共に、レシピェールが料理をテーブルに運んできた。


「おおっ、これも美味そうじゃの。しかしワシらはもうお腹いっぱいじゃ。あとは皆さんで食べてくだされ」

「あらそうなの? 皆さん、満足していただけたかしら?」


 鬼藤はニコニコと笑っている。


「レシピェールさん、沢山作ってくれてありがと。疲れたでしょ? ここ座って」


 千代はレシピェールを自分の隣に座るよう促した。


「お肉まだあるけど……まっ、冷凍して明日に回せばいっか。あら? 小夏ちゃんは?」

「料理をお皿に分けてたから、たぶん武藤さんの部屋に持って行ったんじゃないかしら」


 どうやら小夏の姿を、シェリーが見ていたようだ。


「小夏ちゃん……やるじゃない」


 レシピェールは不敵な笑みを浮かべた。
 そんなレシピェールを見て、千代は首を傾げる。




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