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【参加型小説】尾仁牙島

第8章 尾仁牙島伝説

「め、き、ゆ、ちゃあぁ〜ん♡」


 めきゆは突然、背後から何者かに抱きつかれた。


「月ちゃん!?」


 肩越しに振り返ると、顔を真っ赤にした月(るな)がいた。


「ふふふ、めきゆちゃん、可愛いぃ〜」


 月は完全に酔っぱらっていた。


「ちょっと、誰!? 月ちゃんをこんなに酔わせたのは……」

「違うんです! 彼女、自分から呑み始めたんですよ!」


 ずっと月のそばにいた隼斗が説明する。


「彼女、役場に行ってから様子が変なんです」

「確か役場で調べたいことがあるって言ってたわね。何を調べてたの?」

「えへへ、めきゆちゃんはぁ〜知らなくていいのぉ〜。だってそれに関わったらぁ〜めきゆちゃんまで連れて行かれるもん」

「連れて行かれる……?」

「めきゆちゃんは、わらし(私)が守るのぉ!」


 月はめきゆをギューッ!と抱きしめた。




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