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【参加型小説】尾仁牙島

第8章 尾仁牙島伝説

「武藤さんは……」

「村長さん、少し聞きたいことがあるの。よろしくて?」


 「武藤さんは鬼に襲われた」とシェリーが言おうとすると、めきゆがそれを被せるように質問した。


「おお、なんですかな、お嬢さん」

「数時間前、奇妙な鐘の音が4回聴こえたのはご存知かしら?」

「はて、聴こえたかのぅ。最近耳が遠くての」

「それぞれ別の場所にいた私たちが同じ鐘の音を聴いていますの。あれは一体どこの鐘の音なのか、知っているなら教えていただきたいですわ。鬼祭りと関係あるのかしら?」


 めきゆの鋭い質問に、柚里たちはゴクリと息を飲んだ。


「そうじゃの……。では皆さんが全員集まりましたら、尾仁牙島伝説についてお教えしましょうかの」

「尾仁牙島伝説!?」


 千代がびっくりして聞き返す。
 鬼祭りといい、なんだかきな臭くなってきた。


 

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